日本人と差別

日本人と差別


        ニューヨークトリビューン特派員報告より



日本社会に根強く残る差別意識




 京都・日本──部落や在日コリアンなど異民族の少数派に対して多くの人が偏見をいだいている日本では、差別からの解放は終わることのこと闘いである。

 日本でもっとも大きな都市部落を代表する京都市の崇仁地区で「新しいうねり」が起きてから久しい。

 部落民とは、文字通り「分断された村の人々」という意味である。彼らは、封建体社会の除け者扱いされてきた少数民族的な日本人の一団である。当時彼らは仏教徒の日本人が「汚れた仕事」と見なした肉屋、墓堀人、皮なめし工、そして死や殺生に関連する仕事で働く人々の範疇であった。

 現在、崇仁地区では差別からの解放を目指す崇仁協議会が活発に活動している。彼らは部落民として「解放」されることのみならず、彼ら自身の土地に行政区を建設し、社会的に差別されてきた集団として自身の手で「超・都市」を創り出そうと計画している。

 京都市は、JR京都駅周辺30万9千スクエアヤードの美化と改造を行っている。ある雑誌によると、この周辺は駅前にも関わらずデッドスペース、すなわち利用価値のない土地となっている。京都市は、その周辺に老朽化した建物「団地」を隣接し、洗練されていない社会を築いている。その団地にはエレベータもなく風呂もない。

 このような建物が実在しており、しかもそこに人が住んでいるのだ。京都市は、この建物を地域の人々のためであると言っている。しかし、これは行政の法律が条件付きでの話である。つまり行政は、住民のものである地域を自分たちで支配していこうという心構えである。彼らを生涯に渡り行政管理下に置こうとしているのであり、住民主体ではなく土地の所有権はあくまでも行政にある。

 そして、子孫には所有権がなく、家長が無くなれば没収されるのである。その上、土地単価は不当な扱いを受けている。地域内と地域外では5倍以上もの価格差がつけられている。このように京都市の姿勢は、地域を支配する側の法律の論理である。

 崇仁地区住民の希望である増築、改築、建設などは行政の任意の許可を得なければ許されない。京都市は全ては順調だと主張するが、地元の新聞社によると京都市の長期的な誤算であると言う。  なぜなら、この地域で過疎が生じたのは市側の対応に問題があった。1万人から3千人と人口が減少している。地域外の人々からは、この地域のみに年寄りや弱者が孤立して存在するための法律が理解不可能だという声も上がっている。

 日本の報道機関によると、他地域の人々は崇仁地区の問題を無視し続けてきたという。京都市は伝統的な街づくりとともに国際都市として発展させようとしているが、やはり、このような足元の問題を避けて通るべきではない。

 例えば京都市は国際交流会館に見られるように、たくさんの外国人を受けて入れる準備をしているが、それは古来の「都」という立場によるものだろう。だが、現実には全都道府県のなかで京都の同和地域は日本最大のものである。

 人種問題として考えると、日本人は同和地域の人たちを日本人であって日本人でないと思っている。もしくは韓国人、アイヌ人、またはアジアの人々に対する差別感に基づいたものである。このように彼らは社会から阻害された立場にある。

 調査機関によると日本には6000の同和地区が存在しており、総人口1億2千万人のうち300万人の人々が、現実に存在している。大きな問題は「雇用」「結婚」である。そして結婚問題については戸籍登録に問題があると考えられる。日本の戸籍は差別化を拡大させる傾向にある。

 崇仁協議会は、国の行政援助のみに頼らず、独自性に基づき闘っている。新しいうねりを持ったこの組織に対して、規制団体および行政は、彼らの独自性に対して脅威を感じている。

 同和関係の団体には4団体がある。「部落解放同盟」社会党系、「全国部落解放運動連合会」共産党系、「全日本同和会」「全国自由同和会」自民党系、そして94団体もの組織が同和団体として存在している。

 そのなかで崇仁協議会は独自性を保ち、地域の未来図として自由の広場「スージータウン」を完成させた。しかも同協議会は1985年から多種にわたる行事を行ってきた。無料医療サービス、無料英会話学習センターの設立、身体障害者の雇用促進運動などを独自に行っている。

 しかも同協議会は地域問題だけでなく、在日韓国・朝鮮人問題についても取り組んでいる。貧困な在日コリアンや家のない人たちのために韓国の代表的な歌手を招くなど心をなごませた。70万在日コリアンの人たちは、日本に強制連行されて来た人たちや、その子、孫たちであるが、日本の言葉をしゃべり日本の名前を持つ韓国の人たちに対しても、差別の壁は厚い。崇仁協議会により、日本政府が行政を根本的に再検討することを望む。  



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